扶桑模型のC58(13mm)を組み立てます。
◆13mmのC58を組み始めました。(2022/10/15)

13mmをC57で1両組みましたが、最初から13mmで設計されているキットを組んで見たくて
扶桑モデルのC58船底テンダー北海道仕様キットを入手し、組むことに。

先ずはフレームから。
主台枠の厚みが薄いです。(曲がりそうです)


モーションプレートを組み、従台車の上枠を取り付け。動輪を入れて様子見です。
今のままでは動輪の上下位置が決まりません。


裏はこんな感じです。


動輪の位置決めが見たくて「塗装後に取り付ける」と取り説にあった担いバネ兼
イコライザーを付けました。塗装後、と云うだけあって黒メッキ済みパーツです。
取り付けのためにはモーションプレート取り付け用のスペーサー他を外しました。
スペーサーを外す際にフレームを曲げてしまいました…。


従台車、先台車を組立てて取り付けました。
先台車は取り合えずロスト製を使いましたが、別途プレス製も入っています。
ロスト製はカプラーポケットと干渉するそうです。
車輪はすべてメッキ済みで、幅も細いです。

◆シリンダーブロックの組み立てです。(2022/10/22)

これだけで半日掛かりましたが…。何とか組みあがりました。

前後板を3つのスペーサーで組み立てる仕様です。
組みあがった前後板にシリンダーケーシングを当ててみると…、
ケーシングの方が広くて前後板がくぼみます。
面一にしたいので、一旦ばらして、0.2mm厚程度の板を一方だけに挟んで
再度組み立てました。
スライドバーはクロスヘッドに通してみて、スムースに動くように磨いてあります。
◆牛歩ですが、ギアボックスを組立て、テンダーを箱にしました。(2022/11/12)

牛歩だったのは、「Eリング」なるもので固定するため、先に塗装をしたかったのが理由です。
ギアボックスは黒染め液で使用しました。
フライホィールとモーターも取り付け、軽く回転するのを確認です。


テンダーを箱にしました。

台車を塗装後、組み立てました。
ATS車上子を取り付けましたが、位置的に正しいのかどうかは不明です。


テンダー裏側です。
大きなロストパーツで構成されてます。
長軸の車輪が16番ゲージャーからすると違和感を感じてしまいます。

◆テンダー生地完成しました。(2022/11/19)

久しぶりの船底テンダー、初めてのメーカーのキットという事もあり
手こずりましたが、生地完成しました。

不足パーツは真鍮線を曲げた手すりパーツが2種×1個づつロストワックスの
エアホースでした。


後部ステップに掛かっている暖房ホースは劣化でしょうか、折れましたので
手持ちのロストと交換しました。
追加パーツはATS車上子(鈴木工房)とATS収納箱(金岡工房)後部暖房管(ニワ)
でした。プラス、溢水管の精密パイプ(エコー)です。


テンダーブレーキシリンダー近くのビスは、テンダー上板を留めるための物です。
パイピングをそれなりに行いましたが、今回は特定番機ではありません。


テンダー上板を取り外し式にするために、厚板をコの字に曲げて上部はハンダ付け
下部はテンダー床板にビス止めです。
三角形の「リブ」を取り付けるのに一番難儀しました。

◆ようやくボイラー組立てを開始しました。(2022/12/13)
観賞用か走行用か決めなければならず(使用部品が異なります)走行用で組み始めることに。

先ずはボイラー留め板をハンダ付け、煙突はビス止め仕様です。
バックプレートを組み立てまして、ボイラーに仮止めしていますが…
下回りと上回りを合体したところ、モーターがはみ出て収まりませんでした…。
急遽、モーターの変更を余儀なくされました。(1616Sへ変更です)
キット付属のファウルハーバーを試したかったのですが、またの機会へおあずけです。


煙室戸関係も主灯以外組みました。
主灯を点灯化したいのですが、結線方法を迷っています。
煙室戸は開閉式にはなってます。

ハンドレールノブはキャブ付近の2個が短すぎてハンドレールがたわむので検討中です。
洗口栓はキット付属の「開」でなく、エコーの「閉」を多用しようと思いましたが
穴の径が合わずにキット付属の物で我慢します。

ボイラー下部の途中が欠き取られていてハンドレールノブや洗口栓の取り付けは楽でした。
このボイラー下部は後からハンダ付けする仕様です。

◆ドームまで進みました。(2022/12/25)

時間が掛かったのはドームが真鍮プレス製で、スジ彫りやらボルト埋込の作業(初めてなもので)
に気力が必要でした。
角線をハンダ付けしてガイドにてスジ彫りしました。



主灯はキットのパーツですが、4φドリルで掘り込み、配線用の穴を開けました。
回転式火の粉止め、ドーム前のステップは置いてあるだけです。


後方2本のハンドレールノブは、1.8o高のを購入、高さは合いました。
キャブバックプレート上方にはエコーモデルの圧力計ユニット、水面計横には
ブレーキ弁関係の圧力計を取り付けました。


公式側真横のビューです。
◆新しい年の最初はキャブの組み立てです。(2023/01/09)

キットなりに組立てて、キャブ屋根がスライド式になっています。
信号炎管は形が悪いので、エコーのパーツへ変更です。


このキットにはキャブ床板が無かったので、網目板から切り出しました。
(ドローバー止めと干渉するので…ですかね?)

キャブ本体は置いてあるだけです。
床板が思惑通り付けられれば、ブレーキ弁脚台を床板へ移動できます。

キャブ椅子は取付穴の大きさの都合で、エコーモデルのパーツへ変更しました。


バックビューです。
キャブは今のところ、キット仕様で屋根取り外し可能ですが、
個人的には前妻を切り離したいと思っています。
どうしましょ?

◆キャブをボイラーに固定しました。(2023/01/14)

キット通りの屋根スライド脱着式か、いつも通り前妻と床板を残してキャブ全体を
脱着するか迷っていました。
いつまで迷っていてもらちが明かないので下の写真の通り、キャブ全体を脱着式にしました。

キットには床板の設定が無かったので、床板を網目板から切り出しました。
床板が無いのは直下にドローバー受けが存在し、それを避けるためなんでしょう。
石炭投入口付近の大穴はドローバー受けを避ける為に開けました。

床板を設けたので、ブレーキ弁脚台を床板に移設できました。
(キットでは運転席椅子の前でした。逆転ネジと干渉しますね)

作業中に加減弁ハンドルやら、インジェクターのコックやらが破損、行方不明です。

ランボード後方部分はキャブ前妻に突き刺さる構造なので、同時に作業しました。
キット付属のランボード上板は公式側の前後長が短くて、下板が見えてしまします。
非公式側は灌水送入装置用の取付穴が開いています。
今回は灌水送入装置を装着しないので不要です。
ですので、網目板から2枚切り出しました。キットの網目とはだいぶ大きさが異なります…。


キットでは5o幅の帯板をコの字に曲げた「床板縁板」なるパーツが付属していました。
これがおさまりが悪く取り付けに難儀しましたので、広めの6o幅帯板から
それらしく切り出したものを床板下部にハンダ付けしました。

床板に開けた大穴(4φ径)でドローバー受けを回避できるか確認の為に
ドローバーを取り付けました。テンダーと初めて連結です。
IMONの789Rカーブでは短い方の穴の位置でも通過できそうな感じでした。

◆空気作用管を取り付けました。(2023/01/20)

北海道仕様の間隔の開いた物にしようか、通常の仕様で作ろうか迷っていました。
写真で見る限りでは間隔の開いた風は無く、前が2本が多かったようです。

キット付属の作用管受けを使用し、途中に継ぎ手を入れた4本→2本の仕様で組みました。
キット付属の途中の継ぎ手は大きくて、尚且つハンダが回ってしまって見苦しいです。

折れてしまった加減弁ハンドルは、ウイストのロストパーツへ交換しました。


空気作用管を取り付けましたので、ドーム前のステップをハンダ付けしました。
最新のビューです。
◆発電機関係へ進みました。(2023/01/25)

前回更新後ブロアー管、砂撒管を取り付けてあります。

今日は発電機、及びATS発電機を取り付けました。
パーツはキット付属の物です。
ATS発電機に取り付けた消音機はキットの物です。
(追加したパーツは発電機の消音機、非公式側のオイルポンプ箱です)


ATS発電機はそもそも後年の追加ですので、そんな風にしようと思いました。
コンプレッサーの蒸気管を先に取り付けるために、
コンプレッサーを取り付けました。
コンプ台はキットのプレスパーツでは外にはみ出してしまうので、
珊瑚のロストパーツへ変更しました。
ボイラーとの接合面を相当削っては居ます。
調圧機はポン付けタイプではないので、先に取り付けです。


公式側です。
とりあえずはこんな感じです。
◆ランボードの組立、取付準備をしました。(2023/01/28)

ランボード下板は左右一体のプレス抜きでした。
とりあえず、仮置きの姿です。

ブロア管は6か所の取付穴が開いていましたが、キット取説には
その記載無く、受けも入っていませんでした。
珊瑚のロスト製受けを使用しました。
5個入りなので、穴を一か所埋めました。

給水ポンプ台はキット付属のL字型のプレスパーツを使用。
こちらも大幅にランボードからはみ出すので、奥行きを詰めて使用です。


ランボード下板に上板をハンダ付け。
取付前の準備としてランボードより上のパイピングを行いました。
消火栓は入っていないのでニワのロストパーツを使用です。


公式側も同様にコンプレッサーからのパイピングを追加しました。
ランボードを仮置き状態です。
エアータンクはビス止め仕様のため、付けて見ました。

ようやく気が付きましたが、キャブ下の梯子を付けたらカーブで
テンダーと当たりそうなイヤな予感がします。

ランボードの取付、パイピング修正、シンダ除け等。(2023/01/29)

ランボードを固定しました。昨夜「コンプレッサーレギュレータ」を付け忘れた配管を
した事に気が付きました。(上の写真)
今日はこれを修正しました。鈴木工房のコンプレッサーレギュレータ使用です。

公式側の吸気管カバーを取り付けました。
加減弁テコも取付けで、こちら側の「穴」が埋まりました。


非公式側もランボード上のパイピングを済ませ、穴が埋まりました。
ランボード下にはオイルポンプ箱設置済です。


フロントビューです。
シツコイようですが、主灯はキットのパーツを4φドリルで奥までさらいました。
下部にLED配線用の穴を開けてあります。

先台車ばねカバーの上蓋は、キツくてはまりませんでしたので、
煙室枠下部を短いU字型に欠き取りました。
シンダ除けは鈴木工房製で、煙室扉部分と下部をヤスって
煙室扉の開閉に備えました。
◆前端梁、前デッキの作業です。(2023/02/10)

カプラー穴が横に広く欠き取られていたので、それを埋める作業から開始です。

穴は一旦板材で塞ぎました。
次に、珊瑚別売りのカプラーポケットが入る大きさに四角く切り抜きました。
カプラーはKD35を短く加工します。

非公式側のステップは写真を参考に加工しました。
1mm角材を段を付けて削り解放テコ受けの上に半田付け。
そこにキットのステップを短く切って半田付けしました。
※正しいかどうかは不明です。

デッキ傾斜部ステップはキット付属のパーツは取り付けステーが
見えてしまいますので気に入らず、エコーモデルのロスト製へ変更しました。

標識灯掛けも一旦、キットの物を取り付けましたが、大きさ、形共に
気に入らず、鈴木工房製へ変更しました。


排障器はキット付属の物ですが、スノウプロウと交換できるように
段差を付けた帯板を横に渡して、そこに半田付け。
カプラー取付ビスと共締めで取り付けてあります。

次はキャブ下の後部端梁(エンドビーム)ですが、位置が気に入らないので修正しようかと思ってます。
◆エンドビームを改造しました。(2023/2/15)

キット付属のエンドビームはそのまま付けると後退しているように見えます。
しばらくの間悩みましたが、改造に着手しました。
当初は別作を試みましたが、「支え」の微妙なカーブを出すのが面倒になり
キット付属のパーツを加工しました。

ついでにボルトを数本埋込み、ボロ隠しに中間緩衝器を取り付けました。
密閉キャブ支えもそれらしく切り出して取り付けました。
※図面では書いてありますが、実際のところは不明です。
形もC57辺りのイメージですので、正しくはないです。

下方からです。
この後、エンドビームはビス止めではなく、ハンダ付けにします。

キャブも進んでいます。
横トイは一面を少々削って平面を出した0.8φ線からで、吊環はエコーのパーツです。
タブレット受けは安達のロスト製、手すりも少し変化を持たせたタイプにしました。
キャブ内部には、おそらく付いているであろう「乗務員保護柵」を取り付けました。

◆公式側、非公式側ともにキャブ下のパイピングが進んでいます。(2023/2/24)

先ずは公式側から
分配弁はエコーモデルの耐寒用を使用しました。
泥ダメは珊瑚の耐寒用です。

こちら側の冷却管はエアータンクへ行く部分が短かったので自分で真鍮線を曲げました。

バタフライスクリーンはキット付属の物は高さがあり、キャブヒサシを付けたら
入りませんでした。ので、金岡工房のロスト製を使用しました。


続いて非公式側です。

こちら側の冷却管はキット付属の物です。
二子三方コックは「短」タイプを使用です。(エコーモデル製)

このため、パイピングは保存機の98号機を参考にしました。
給水ポンプチリコシのパイピングは挟んであるだけで未固定です。

◆デフが付いて、上回り完成間近になりました。(2023/2/26)

上回りの大物で最後に残ったのがデフでした。
デフの前手すりの処理が面倒そうで、悩んでしまったのが原因です。
デフをランボードにあてがってつかみ棒の位置を決めました。
そこからは一気に進めました。

デッキ前方のこの字の手すり?は支えの表現にエコーモデルの
密閉キャブ手すり座を使用しました。
写真で見ると若干傾いてますね。


公式側です。
テンダーには石炭も搭載済です。

キャブ下のパイピングはテンダー側含めて若干意匠変更しました。


非公式側です。
給水ポンプチリコシの支えを取り付けました。
こちら側もキャブ下、テンダー側共にパイピングを意匠変更しました。
真横からですと、何がどう変わったか判りませんです…。

残すは密閉キャブの手すりに手すり座を付けるかどうか、及び石炭散水管です。

◆上回り完成です。(2023/3/16)

デッキ前方のコの字の手すり受けの傾きを修正しました。
1枚のみナンバープレートを切り出し、貼ってみました。


石炭水撒き管を取付て、上回り完成です。
この姿で今週末、池袋で行われる鉄道模型芸術祭で展示します。
ご興味のある方は是非!
◆バルブギア類を組立てて、生地完成のハズでしたが…(2023/4/7)
問題発生して生地完成には至りませんでした。

バルブギア類を組み立てました。
関節ピンは「カシメ」の指示です。
元々「カシメ」が苦手な事もあり、中々着手しませんでしたが…
指示とは異なり、ほぼ裏からハンダ付けで組みました。(一応、スムースに可動します。)

モーションプレートへの組込みが難航しました。
イヤな予感です。


バルブ後蓋の心向棒が入り込むセンターの穴を3mm弱掘り込み、
合併テコ上部のカシメピンの頭を削りこみ、なんとか組込み後の姿です。

良さげに見えますが、動輪が一回転も出来ません。
心向棒がバルブ後蓋へ入り込む「棒」が固定されていてクロスヘッドが前進できない。
クロスヘッドがモーションプレートに当たって後方へ移動できない。
ように見えます。


気力が無くなりましたので、一旦休止し、将来気が向いたら再作業することにしました。
例えば金岡工房のパーツを購入し、再構築してみる…とかです。
今のところ、高価な置物になってしまってます。13mmへの道は険しいです。

◆走り装置が何とかなり、生地完成としました。(2023/5/19)

下の写真でキットのパーツを使用して組みあがったバルブギアのうち、
最終的に心向棒と弁心棒を分離して金岡工房製へ変更した合併テコで組み立てました。
クロスヘッドのスライドスペース確保のため
モーションプレートを後へ移動させて動輪が重いながらも回転できる様になりました。


メインロッドのクランクピンは「がどじの部屋」さんにお願いして、挽いてもらいました。
メインロッドを動輪側へ近づける多目的です。
ありがとうございました。



試行錯誤の末気付いたこと他

メインロッドは1mm程短いようです。このため、合併テコとユニオンリンクが直線に近く
なる位置がありました。これはユニオンリンクが短いのかと思いましたが、合併テコを
金岡工房製へ交換して解消できました。

一番悪さをしていたのは一体で作られた心向棒と弁心棒だったようです(推定の域です)
これを分離して何とか回転できるようになったようです。
クロスヘッドもモーションプレートに当たって後退できませんでした。

下は完成したバルブギア廻りです。


モーションプレートを後退させたので、ギアボックスが組み込めるか不安です。
サイドロッドのロッドピンも強く締められないので、ゆるんできそうです。

次回はモーターを組み込んで走行試験ですが、上手く走るでしょうか?
◆ようやく完成しました。(2023/7/26)

前回から、試行錯誤が続きました。
バルブギア類の調整が終わって、ギアボックスを組み込むのにそのまま組めないかと思い
ギアボックスの書き取り位置を追加しました。
これで上から組めるようになり、前進できました。

モーターを入れて回しますと…、ギアボックスが暴れて、前後方向に傾いて止まります。
ならばと、角材と板でモーター台に吊り掛けました。(写真なしです)
モーター台下には輪切りにしたシリコンチューブを挟んで緩衝しました。

塗装は梅雨時でしたので、インドアの「塗装ブース」を借りて行いました。
初めてですが、結構混んでいてビックリしました。
レンタル塗装ブースは「プラモデル」系の方ばかりでした。
大量に塗料を噴くのは私だけでしたので、気後れしましたが、2両ほど塗装して帰りました。
写真は下回りの塗装後です。


完成後の公式側、俯瞰気味です。


正面から。レンズが透明のプラで、LED丸見えです。


キャブ灯に照らされたキャブ内部を外から。

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